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黄金糖(再受験生)はどう勉強すべきか?

黄金糖は今年(2024年)も医学部受験に失敗してしまった。共通テストの国語での高得点を活かして滋賀医科大学を受験したが、残念な結果になってしまった。

黄金糖は早くも来年の受験を決意したようだ。40才を過ぎてから6年連続で大手予備校の医学部クラスで本科生として勉強に励んできていながら、さらに受験生活を続けるというのは並大抵の精神力ではできないことだ。それだけ医学部に入りたいということなのだろう。

黄金糖が合格するために必要なのは、知識を得たり理解を深めたりすることではなく、問題を解くときの悪い癖を直すことだ。

おそらく、黄金糖は問題を解くときに、間違ったやり方をしているのではないだろうか。例えば数学なら、方針の立て方、図の描き方、公式の使い方、計算のやり方などで、悪い癖がついているのではないだろうか、ということだ。

こういう点を改善するには、大手予備校の集団授業ではなく、個別指導がいい。講師の目の前で問題を解けば、自分の悪い癖を指摘してもらえ、そこを修正していくことができる。実力が大きく向上するはずだ。

ちなみに、東大合格者数十名のような超進学校だと、友人たちのやり方を見て、方針の立て方やわかりやすい図の書き方や効率的な計算方法を知ることができる。だから、彼ら彼女らは国立医学部や東大に軽々と合格していくのだ。

自分の悪い癖を修正するというのは実力を向上させるのに欠かせない行為だ。例えば、スポーツ選手は自分のプレーの映像をコーチなどに見てもらい、どこが悪くてどう直せばいいのかを常に指摘してもらっている。

勉強にも同じことが当てはまる。単に模試の成績だけを見せてアドバイスをもらうのではなく、実際に問題を解いているところを見てもらって、修正点を細かに指摘してもらうことが一番効果的な方法なのだ。

医学部受験の世界には医学部専門予備校(医専)と呼ばれる個別指導型の予備校がある。少人数制の授業なので、きっと実際に問題を解く過程を見てもらえ、各自の改善すべき点を指摘してもらえるのだろう。ただし、医専は授業料がとんでもなく高い。年間で500万円ぐらいするから、さすがの黄金糖でも通うのは厳しいかもしれない。

そこで、医専ではなく、通常の個別指導塾や家庭教師を利用してはどうだろう。黄金糖は既に医学部受験特有の情報などは十分に持っているのだから、医学部専門にこだわらなくてもいいと思うからだ。とにかく、個別指導を受けて自分自身の悪い癖を指摘してもらって修正していくことが必要なのだ。

学力さえ合格基準点に達すれば、黄金糖が医学部に合格する可能性はあると思っている。年齢や経歴のせいで不可能だという人もいるが、最低限の能力を備えているなら構成員に多様性がある組織の方が全体の成果が上がるという研究結果もあるらしいから、医学部に黄金糖を入学させる価値はあるのだ。だから、今年も黄金糖を密かに応援しようと思う。

英単語の覚え方

英単語の覚え方には2つの大きな派閥がある。ひとつは単語帳で覚える派、もうひとつは文章の中で覚える派である。

自分は大学受験生時代、単語帳で覚える派だった。具体的には、ターゲット1900を丸暗記した。夏休みのうちの約3週間、英語の勉強はターゲット1900だけしかやらなかった。常に肌身離さず持ち歩いて時間があれば貪欲にページを開いて、短期間に一気に覚えてしまおうという戦術だった。

作戦は成功した。予定通り、ほぼ全てを覚えることができて、英語の実力が確実に1ランク以上伸びた。リーディングができると自信を持って言えるようになった。

しかし、単語帳で覚える派には大きな欠点がある。ライティングでは通用しないのだ。長文読解は得意になったが、英作文は苦手なままだった。長文読解が大きな比重を占める早慶は攻略できたが、ライティングで差がつく国立の二次試験は散々な出来だった。

受験が終わってからは、文章の中で覚える派に鞍替えした。やってみると、これは効率が悪い。1900個の単語を3週間で覚えるというようなことは到底無理だ。だが、単語の運用力は向上する。ライティングとスピーキングだけでなく、リスニングにも効果があると実感している。

というわけで、英単語を覚えるときは、まずは単語帳を使って短期間のうちにリーディングで使える程度の単語力を身につけて、その後に文章の中で覚えてライティングにも使える運用力を身につけるというのがいいのではないだろうか。

要するに、2大派閥のどちらかだけでなく、両方を実行するということだ。始めから文章の中で覚えようとすると、達成感が得にくいし効率も悪いので、まずは単語帳を使って短期間で土台を作ってから、文章の中で覚えるということに取り組めばいいのだ。

電子辞書はエアコンである

勉強をするとき、特に語学を勉強するときは、電子辞書が必須であると言っても過言ではない。

紙の辞書を引くより圧倒的に速くて楽なので、面倒がらずに調べたいことをすぐに調べることができるからだ。わからないことや曖昧なことをそのままにするということを大きく減らせるので、学力向上に大きく貢献してくれる。

持ち運びにも便利だ。自宅以外で勉強するとき、紙の辞書だと持っていくか迷ってしまう。しかし、電子辞書なら迷う必要はない。どこでも全力で勉強できるのだ。

以上のような理由なら、スマホでもいいだろうと思う人もいるはずだ。まともな電子辞書を買おうとすると数万円の出費になるが、スマホでインターネットに繋げば辞書サイトを無料で利用できるからだ。

しかし、スマホではなく電子辞書を使うべきだ。なぜなら、スマホは誘惑が多すぎる。SNS、動画、ゲーム、インターネットなど、勉強を妨げるものがたくさんある。それらの誘惑に耐えながら勉強するというのは、エアコンのない部屋で夏の暑さに耐えながら勉強するのと同じだ。集中力も記憶力も理解力も下がる。成果が上がらないのだ。暑さは夏の2、3ヶ月だけ耐えれば済むが、辞書の場合は勉強中の全期間だ。どれほど成果が変わるかは容易に想像できるだろう。

誘惑に勝てる忍耐力を養成すればいいとも思う人もいるかもしれないが、それはエアコンなしで夏の暑さに耐えるのと同じで意味のない努力である。

スマホとは異なり、機能が限定されている。これが電子辞書の大きな魅力なのだ。

バスケットボールは観戦するのが楽しいスポーツ

見るスポーツとして、バスケットボールには3つの魅力がある。
1つ目は、試合が2時間以内で終わるということである。
2つ目は、点がたくさん入るということである。
3つ目は、戦術を楽しめるということである。

国際ルールの場合、試合時間は40分である。ただし、反則が起きるたびに時計が止められる。クウォーター制を採用しており、10分ごとにインターバルが設けられている。また、各チームそれぞれ最大5回のタイムアウトを請求できる。それでも、試合開始から2時間以内に終了することがほとんどである。予定が立てやすいのは観戦者にとって大きな利点である。

バスケットボールの試合では、各チームが80点前後の点数をとることが一つの目安となっている。試合展開を早くするためにいくつかのルールが設けられているからテンポよく試合が進んでいく。いつでも点を取ったり取られたりするので、一時も目が離せない。得点シーンが多いということは、盛り上がる機会も多いということである。

バスケットボールでは、監督から選手に細かい指示を伝えやすい。また、選手交代が何度でもできるので、状況に応じてメンバーを変えることができる。そのため、様々な戦術が駆使される。攻め方や守り方を変えるだけで試合の流れが大きく変わってしまうことも多い。試合終盤には勝敗を左右する判断を何度もしなければならないこともあり、その誤りによって勝てる試合を負けにしてしまうこともある。どういう選択をするべきかを考えて、観戦者も一緒に楽しめるのだ。

バスケットボールを観戦するにはバスケットライブという配信アプリがある。BリーグWリーグは全試合が見られるし、高校バスケや大学バスケの中継もある。月額550円というのも野球やサッカーに比べてリーズナブルな価格だ。野球やサッカーを見るのに飽きたらバスケットボールを見てはどうだろうか。

勉強にもスポーツのようなウォーミングアップが必要

スポーツをするとき、必ずウォーミングアップをした方がいい。急に全力で体を動かすと、うまく動かなかったりすぐに疲れてしまったりして、良いパフォーマンスを発揮できないからだ。スポーツ選手ではなくても、誰しも体感的にわかっているだろう。

同じように、勉強でもウォーミングアップが必要だ。例えば、数学を勉強するときいきなり難しい問題を解いたり、英語を勉強するときにいきなり長文問題に取り掛かると、うまくいかなかったり必要以上に疲れたりして、成果が出なかったり精神的に落ち込んでしまったりするかもしれない。

だから、スポーツにおけるウォーミングアップと同じように、まずは軽い負荷で頭を動かすのがいいだろう。

勉強を開始して最初の10分ぐらい、数学なら計算練習をしたり、英語なら単語や文法などに取り組むのがいいかもしれない。それは各自の学力などに応じて変わるから、自分自身でウォーミングアップの方法を見つける必要がある。

勉強におけるウォーミングアップを確立しておけば、やる気が起きないときにも勉強にスムーズに取り掛かれるという効果もある。とりあえずいつものようにウォーミングアップをしている間に、やる気がでてくることもあるのだ。

ウォーミングアップの重要性は試験当日にも当てはまる。各科目が始まる前に、頭をその科目のモードにしておくことが大切だ。試験直前に参考書などを見るのは最後の最後まで暗記に励むためではなく、頭を慣れさせるのが目的なのだ。

ウォーミングアップをするかしないかで勉強の成果は大きく変わる。心得ておくだけで合格へ一歩近づいたと言っても過言ではないだろう。

試行錯誤が重要!受験勉強の成功法

受験勉強において成績がいい人には2つのパターンがある。

  1. 理解力と記憶力の両方またはどちらかが極めて高い
  2. 自分にあった勉強方法を見つけた

1のパターンは99パーセントの人には当てはまらないので考える必要はないだろう。だから、成績を上げるためには自分にあった勉強方法を見つけることが必要なのである。
世の中には、たくさんの勉強方法が存在している。書店の学習参考書コーナーに行くなり、インターネットで検索すればわかるだろう。

では、どの勉強方法を採用すればいいのか?
結論から言うと、いろんな方法について試行錯誤して自分自身で探し当てるしかない。
勉強アドバイザーみたいな人たちは、「この方法がいい。あの方法はダメだ」みたいなことを言う。彼ら彼女らは、過去の受験生の結果や勉強方法に関する研究論文などを参考にアドバイスをしている。一見すると説得力がありそうだが、それらは平均でしかない。自分に当てはまるとは限らないのだ。

最適な勉強方法というのは自分自身の状況によって変わる。思考力、記憶力、知識量、考え方の癖、精神状態、体力、家庭環境、地理的環境、その他いろいろな要素によって、効果的な勉強方法というのは変わるはずだ。だから、一概にどの方法がいいとは言えないのだ。

A、B、Cという3つの勉強方法があるとする。まずはAをやってみて、うまくいけばそのまま続ければいいし、いまいちだと思うならBを試してみればいい。また、うまくいかないならCを試す。Cでうまくいったとしたら、きっとこのように思うだろう。
「最初からCをやっておけばよかった」
でも、CでうまくいったのはA、Bでの経験があったからかもしれない。だから、時間を無駄にしたと後悔する必要はないのだ。

自分にあった勉強方法に出会えるかはわからない。しかし、試行回数が多ければ多いほど見つかる可能性は高くなる。試行回数を増やすには早めに受験勉強を開始することだ。高校生活は部活などに力を入れたい人も、自分にあった方法だけは早めに見つけておくといい。

ドラマの企画書を作った話

 最近のテレビドラマはつまらない。先輩に言われていくつかの企画書を作った。
「やはり数字を稼ぐにはキムタクです」
「しかし、パイロット、検事、F1レーサー、美容師、信長。キムタクは既にいろいろやり尽してるぞ」
「今回は主人公のニートを演じてもらいます。タイトルは『ロングバケーション』」
「長すぎる夏休みか。そんなお気楽なものじゃないんだ、当事者は。社会派路線で他にないか?」
「貧困女子がひと冬の恋に落ちる物語はどうでしょう。『私をすき焼きに連れてって』」
「今は当時とは真逆の時代だもんな」
「堅実女子が彼氏の財布のひもを締める『並の寿司だけ食べさせて』も時代を映してます」
「その流れでいくと、もうひとつあるのか?」
「はい。男もデート代を捻出するのが厳しい時代ですから、なるべくなら出掛けたくないんです。そこで『彼女が部屋着に着替えたら』」
「やはりバブル期とは違って社会を反映させるドラマは地味になってしまうな。定番の学園モノはどうだ?」
「弱小運動部が熱血教師と共に全国制覇を目指す物語はどうでしょう。舞台は競歩部で、『スクールウォーク』」
「バイクで廊下を走り回るシーンなんて、この時代に撮れないだろ」
丸刈りの野球部員たちが甲子園を目指す『スクール坊主』も無理ですか?」
「今はエンジョイベースボールの時代だからな」
「では、型破りな教師が生徒に寄り添う『3年B組金髪先生』ならトレンドに合うんじゃないでしょうか?」
「ベタすぎるだろ。誰でも思いつくありふれたタイトルだ」
「待って下さい。決め台詞があるんですよ。『同情するなら金贈れ』。贈るのは言葉じゃなくて金なんです」
「教師は意外と高給取りだから現実味もあるな」
「金の話なら、こういうのもあります。九州出身の東大生が株取引で成りあがっていく『東京カブストーリー』。最後はプロ野球への参入を目指します」
「やるとしても、赤坂か六本木か汐留に持ち込むしかないな」
「お台場なら、人気シンガーソングライターに天才物理学者をやってもらいましょう。タイトルは『ケプラー』です」
「既視感しかないぞ」
「実は、視聴者は目新しいものよりも、どこかで見たようなマンネリ作品を好んでいます。そこで、『ひとり屋根の下』。クリーニング店で働くひとり暮らしの青年がマラソン選手として活躍します」
「ドーピング検査のシーンが物議を醸すんじゃないか?」
「大丈夫ですよ。本家と違って妹や弟はいませんから」
「しかし、『ケプラー』と『ひとり屋根の下』を続けて放送すると、シンガーソングライターが連続出演になって視聴者が混乱するぞ」
「それなら、間に『101回目のマヨネーズ』を挟みましょう」
「なんだ、それ?」
「何にでもマヨネーズをかける男の物語です」
「体に悪そうだな。早死にするぞ」
「大丈夫です、あの有名な台詞があります」
 僕たちの企画会議はまだまだ続いた。
「安定のホームドラマでいきましょう。元プロレスラー夫婦がラーメン屋を営む『渡る世間は鬼嫁ばかり』」
「今はプロレス中継も減ったよな」
「では、サッカー元日本代表選手のセカンドキャリアを追いかける『那ー須のお仕事』なら見てくれるのでは?」
ディフェンダーは地味すぎる」
「だったら、派手な俺様系ミッドフィルダーが潰れかけのレストランを立て直す『俺様のレストラン』にしましょう」
「候補者が2人いるよな。ダブルキャストだと喧嘩するかもしれないな」
「同じ苗字のダブル主演なら『若花田のころ』なんていう青春モノも作れますね」
「あれは隠れた名作だな。ところで……」
 先輩が急に真面目な表情になった。
「お前の企画、オマージュばかりじゃないか。そこんところの処理は大丈夫なのか?」
「そうなったら作品にしてしまいましょう。権利関係でいちゃもんをつけるクレーマーを描く『人間☆失格』です」
 僕と先輩は腹を抱えて爆笑した。そのとき、見学に来ていたインターンの大学生が手を挙げた。
「すみません。先ほどから全くついていけないのですが……」
 僕と先輩は昭和生まれのおっさんだ。平成の時代に生を受けた者たちの文化とは大きくずれている。だから、いつまで経っても売れないテレビマンなのだ。(完)