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数学にロマンを求めるな!

数学を諦めるというと、いわゆる私立文系を想像するかもしれない。しかし、今回の話は、旧帝や国立医学部を念頭に置いた話である。

 

数学で高得点を取って合格するのはカッコいい。満点も狙える科目だから苦手科目を補って余りあるくらいの点数を取ることも可能だ。実際、数学を武器に東大や国立医学部に合格したという話は受験界にあふれている。

しかし、それが可能なのは中学受験で超名門校に入ったようなエリートだけなのではないか?

彼ら彼女らは、小学4年生から塾に通って、数学的思考力や計算力を鍛えている。さらに、中学高校の6年間はハイレベルな授業を受けているし、優秀な仲間に囲まれて過ごしている。

数学は積み重ねの科目だと言われているが、それは新たな単元を理解するためには前の単元の知識が必要ということだけでなく、数学的思考力や計算力も含むのである。

そうだとすれば、今から数学的思考力や計算力を養えばいいと思うかもしれない。しかし、時間的に無理だろう。これらの力を身につけるには年単位の時間を要するのだ。

だから、数学は諦めよう。数学は受験者平均点を狙い、数学以外の科目でぶっちぎることを目指そう。英語、理科、社会、国語なら努力次第で何とかなるはずだ。

受験生、特に浪人生は数学にロマンを求めがちだ。数学で高得点を取れれば合格すると考えてしまう。確かに、二次試験の数学で8割、9割取れたら合格可能性はとても高い。しかし、数学で高得点を取れるのは名門校に通った受験エリートだけだ。

 

数学は受験者平均点でいいと考えれば、勉強法も自ずと標準レベル中心になるため、メンタルにもいいはずだし、数学はそこそこの成績で安定するだろう。

 

生きていくのに数学力は必要だ。だが、共通テストで9割取れるぐらいの能力があれば十分だ。それ以上の数学力、例えば旧帝や国立医学部の二次試験の数学でホームランを打つほどの数学力というのは、なかなか活かす場所がない。一方、英語、国語、理科、社会の力はあればあるだけ良いはずだ。

そういう意味でも、数学は諦めて他の科目でホームランを狙うべきなのだ。

 

受験エリートではない受験生諸君。数学にロマンを求めないという戦略で合格を勝ち取れ!