mugaxのなんでも情報局

いろんな分野について発信していきます。

将棋よりバックギャモン!

藤井聡太というプロ棋士の活躍により、将棋をやってみようという人は増えたはずだ。将棋には知的なイメージがあるから、子供にやらせたいと考えている親もいるだろう。

しかし、将棋だけでなくバックギャモンも勧めたい。バックギャモンには、将棋より優れている点があるからだ。

将棋は完全情報確定ゲームであるので運の要素が全くなく、最善手を続けていけば不利な状況には陥らない。

一方、バックギャモンはサイコロを振ってゲームを進めていくため、運の要素があり、最善手を続けたとしても不運に見舞われれば不利な状況に陥る。

このとき、最善手を続けているのに不運に見舞われたプレイヤーは怒りや苛立ちを覚える。しかし、勝負がつくまでにサイコロを数十回も振るのだから、運の良さ悪さは相手と同じ程度に落ち着くのが通常である。

したがって、不運が続いても心を乱さずに最善手を続けていくことが勝つためには求められているのであり、これができるプレイヤーが強いプレイヤーということになる。

これは、実生活にも当てはまる。日々の暮らしでは自分が最善を尽くしているのに不運が続いてうまくいかないことがある。しかし、最終的には運の良さ悪さは他の人と同じ程度に収束するので、運が向いてくるまで諦めないで、そのときできる最善を尽くしていくことが大切である。

また、将棋の場合には、全ての駒を自分の思い通りに動かすことができるが、これは実生活ではありえないことである。仮にワンマン経営者だったとしても、部下である従業員は人間なので風邪をひくこともあるし、ミスをすることもあるので、将棋の駒のように完全に思い通りに動かすことはできないのだ。バックギャモンのように、思い通りにならないときにどのように対応するかという能力が実生活では求められている。

将棋は論理的思考力の養成には適している。しかし、世の中は論理だけではうまくいかない。だから、論理的思考力に加えて、不運に見舞われたときにどう対応するかという能力も養成できるバックギャモンを勧めたいのだ。

自分が知っている限りではあるが、将棋に熱心に取り組んでいる人たちはプロアマ問わず、面倒なクレーマー気質の人が多い。それはきっと、世の中のあらゆる人やモノが将棋の駒のように必ず決められたとおりに動くと無意識的に思い込んでいるからだろう。

そういう間違った認識に陥らないようにするためにも、将棋だけでなくバックギャモンにも取り組んでほしいのだ。