情報処理試験の参考書などでは公開鍵暗号方式についての説明がなされる。しかし、これがわかりくいことが多い。そこで、理解するためのキーフレーズを紹介してみたい。
例えば、メールを公開鍵暗号方式で暗号化する場合、次のような流れで行われる。
ここで重要なのは、「公開鍵で暗号化したものは、ペアになる秘密鍵でしか復号化できない」ということである。
これを知っていれば、公開鍵暗号方式について理解できるだろう。
公開鍵はその名の通り、公開してもいい鍵である。だから、10人からメールを受信したい場合、同じ公開鍵を10人に渡す。「公開鍵で暗号化したものは、ペアになる秘密鍵でしか復号化できない」ので、秘密鍵を持っている受信者しか復号化できないからだ。
もちろん、秘密鍵は秘密にしておかなくてはならない。公開鍵で暗号化したものを他人に復号化されてしまうからだ。
公開鍵暗号方式は、鍵のペアを逆に使うと、本人であることを証明することもできる。
ここで重要なのは、「公開鍵で復号化できたものは、ペアになる秘密鍵で暗号化されたもの」ということである。
公開鍵はその名の通り、公開してもいい鍵である。だから、10人に本人証明をしたい場合、同じ公開鍵を10人に渡す。「公開鍵で復号化できたものは、ペアになる秘密鍵で暗号化されたもの」なので、秘密鍵を持っている人が署名をしたということになる。